サンデー毎日/2002年9月1日号
 房総半島の最南端、千葉県・白浜町にこの夏、「ドッグビーチ」が誕生しました。“動物お断り”の海水浴場が多い中、犬専用の遊具もあり愛犬家にとっての楽園です。
 この砂浜で、監視犬として活躍しているローズ(メス、8歳)。犬同士のケンカを仲裁や、危険な場所で遊ぶ人を注意したりと、立派にパトロールをしています。また、溺れている人を発見すると浮輪を持って救助活動をする水難救助犬です。
「ローズはとても頭がよく、私が考えた救難法をわずか2ヶ月でマスターしてしまいました。時化た時でも救助活動ができるように、台風の荒れた波の中で猛特訓したこともあります。ロープを引っ張って、ボートを浜まで引き上げることもできます」と ドッグビーチ開設に尽力した「セントシュガー犬舎」の佐藤悠二さん(55)は、ローズについて誇らし気に語った。
自分が溺れた時、機敏に高い岩場から華麗にダイブをして、水難救助をしてくれたら、きっと感動してしまうだろう。
 サンデー毎日/2003年6月15日号
 車椅子のご老人の上で、抱っこされているのは、トイ・プードルの“モコ先生”(メス、1歳)。ただ抱っこされているのではありません。これはれっきとした診療のひとつなのです。
「ぬいぐるみみたいでかわいいねぇ……ずーっと抱っこしていたいよ」日頃、口数の少ない老人の顔からも笑みがこぼれていた。施設に入所している老人や障害者に“笑いのある日常”を過ごしてもらいたいと、医療法人鉄蕉会亀田総合病院(千葉県鴨川市)亀田秀次歯科センター長が取り組んでいるのが、アニマル・アシステッド・セラピー(AAA動物介在療法)です。
 犬と触れ合うことで患者の心と体のストレスを和らげ、免疫力を高める補助療法のひとつ。日本ではボランティア団体がセラピー犬を育て、福祉施設を訪問しています。しかし、限られた訪問時間では、患者間で“先生”の奪い合いになることもあり、医療スタッフの一員として常駐してもらうことになったのです。
「リハビリに励む人が懸命に手足を動かそうとしたり、犬と触れ合うことで回復も早くなる。それに、犬がいると近所の子供達も気軽に遊びにきてくれます。開放的な環境になれば一石二鳥です」と、亀田先生は、“犬の先生達”の活躍に期待を寄せている。
 OJPC福祉犬育成協会の佐藤悠二さんのもとで訓練された犬達は、病院の関連特別養護老人ホームなどに順次配属されます。赴任前に行われたお披露目では、「話し相手ができてうれしい」と、先生というよりもアイドルのような人気ぶりでした。
 障害者情報誌WaWaWa/2003年秋号
 さて、「水難救助犬」という言葉、読者の皆様はあまり耳にしたことがないかもしれない。溺れた人やボートで沖に流された人の救助などを未然に防ぐパトロールをするのがその役目である。日本で初めて海の監視犬として誕生したのがローズである。
 平成元年にブリーダーをはじめた佐藤悠二さん。犬の持っている素晴らしい能力を何かに役立てたいということで、頭が賢く泳ぎが上手なローズを水難救助犬に育てようとした。波に慣れるための訓練も随分した。台風が近づいている高波の時も練習をしたことがあるという。
 この日、実際に救助をする様子を見せてもらった。まず、溺れている人を見つける。すると浮き輪に繋がれたロープをくわえて、佐藤さんの指示の元、何の迷いもなく海に飛び込む。犬かきで溺れている人のところまで近づくと、ゆっくり浮き輪につかまらせる。そして後は岸まで溺れている人を連れて帰る。その一連の動きはもうお見事である。普段は佐藤さんに甘える素振りを見せるごく普通のワンちゃんなのだが、いざ救出作業になると自分がすべきことをはっきりと分かっているといった様子で行動する。その姿はとても頼もしい。
 さらに次はなんと遭難したボートの救出ということで、先ほどのようにロープで引っ張りながら岸までボートを引き揚げるところも見せてもらった。岸に上がれば佐藤さんが「よしよし」とやさしく頭をなでながら褒めている。その姿は、佐藤さんとローズの2人の呼吸が実にピッタリとあった象徴的なシーンでもあった。
 ローズの責任強いエピソードが1つある。ある訓練の時、いつものように溺れる人を目指して海に飛び込み泳ぎだした。しかし、少し波が高くなった事もあり溺れる役の人が先に帰ってきてしまった。そうとは知らないローズはなかなか帰ってこず、ずっと捜し続けていたのだという。最後まで自分の役割を果たそうとしたのである。
 毎年海の事故は多発している。そんな中で人命救助という大役を務めているローズ。これからもその活躍に期待したい。
 房日新聞/2003年12月31日掲載
 OJPC福祉犬育成協会(東京・西麻布)の協力により福祉犬たちが、和田町の特別養護老人ホーム「花の里」をサンタの衣装を着けて訪問活動を行い、お年寄りたちや職員と楽しいひとときを過しました。
 盲導犬や水難救助犬など福祉犬を育てる白浜町“セントシュガー犬舎”の佐藤悠二さんが、ゴールデンレトリバーやトイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンドなどを連れて同施設を訪問。真っ赤なサンタの衣装を着けて休憩室に現れるとと、入居しているお年寄りや職員は「まーかわいい」と大喜び。近くに来ると頭をなでたり頬ずりするなど我が子のようなかわいがりようでした。
 房日新聞/2004年1月13日掲載
 OJPC福祉犬育成協会と協力をして水難救助犬や盲導犬、介助犬などを育てる白浜町の佐藤悠二さんが、行方不明者などの捜索を行う捜索犬を育て上げ、活動を開始。「何かお役に立てればご一報下さい」と話している。
佐藤さんは福祉犬の育成に力を注いでおり、東京・西麻布に本部を持つOJPC福祉犬育成協会に登録され、現在白浜支部長。ラブラドールレトリバーの水難救助犬や盲導犬などを育て、今度はラブラドールレトリバー「マリン」(メス・2歳)の捜索犬を育成した。高齢化社会が進むなか、痴呆気味のお年よりなどが増え、徘徊してしまい行方不明になってしまうケースも少なくない。こうした時、捜索犬は本人の衣服や日常生活品のにおいなどで足跡を追うという。詳しいことはセントシュガー犬舎(0470-38-2781)まで。
 フジテレビ「スーパーニュース」/2002年7月28日放送
 TBS「ウォッチ!」/2003年8月7日放送